2015/1/11 【fuse along with clepsydra and zephyr】@野毛「DOLPHY」3日目

clepsyfus

林正樹(p)仙道さおり(perc)from clepsydra
田中信正(p)坂井紅介(b)つの犬(ds)from fuse

fuseファンである私は、clepsydraも、今回隠れていたバンド「のぶまさき」(田中&林)も初めてです。
 (clepsydra恒例だそうです)開演前の注意事項とメンバー紹介をする「キャラになりきった」仙道さんに、fuseを代表?してつの犬さんの猫キャラ「ウッディ君」が絡む。
紅介さんが「…いつもこれやるんですか?」「井上さん、どんな顔してるの?」fuseの面々の知らない井上さんの一面が…。

1st set
1.「Fireworks」
(この曲のみ「のぶまさき」)
音色が溶け合い、ニュアンスの一体感、それでいながら小さくまとまらない伸びやかさ。素敵でした。
2.「やんちゃな少年」
ドラムとパーカッションの個性、アイデアの違いが見えました。
3.「un jour」
clepsydraのレパートリー。作品自体が持つ世界観が、fuseの曲より強い気がする。
clepsydraの二人はもちろん、fuseの三人も作品に溶け込む。ここはclepsydraの時間。
途中で「弾かない時間」を選択した紅介さんが好き。
4.「Flood」
themeの後すぐフリーになるfuseの曲。 紅介さんが、やはり(笑)前日のレソラパターンの合図を送ってくる。
客席には理解者がたぶん10人弱。だんだん理解者が増えたのか?手を叩く音が大きくなったような。
2nd set
1.「Who is it? 」
fuseの曲だけどclepsydraでもやった事あるらしい。初日は3人で1小節づつ代わる代わる弾いた大変なtheme、今回はピアノ2人ユニゾンで。
2.「 冒険」
両方のレパートリー。 ここで、冒頭の仙道キャラ&つの犬「ウッディ猫」が復活。
仙道さん「そうやって冒険に行くんだね!」 つの猫「…毎日が冒険なんだよ!」。 なんかとても説得力あり。
3.「林さんのレソラ」(井上さんから、レソラを使う課題が出されていました)
ほぼレソラのみで構成された緻密な曲。fuseでも井上さんでも、たぶんクリプシドラでもない世界。
「ソたち」という曲があるそうで、つの犬さんいわく「これ、得意分野?」。
今回のレソラ課題、ここが(当然ながら)井上色の最も少ないところでもあり、また、作曲者それぞれの捉え方個性がはっきり見え、いろいろな世界が聞けました。
4.「Breathe in-out 」
fuse曲。ここはfuseの時間。
アンコール 「ずっと」
ピアノのメインは林さん。いつもと違う「ずっと」が聞けました。

2014_8_29~fuse、クリプシドラ、のぶまさき、それぞれのバンドが、独自の表現方法を持っていました。
井上さんもまた、表現したい色々なものを、「zephyr」「clepsydra」「fuse」などそれぞれのバンドで、それぞれの形で表現しているのだなと。
井上さんのいらっしゃらない3日間、井上さんが見えた、井上さんの存在を感じた3日間でした。

2015年1月14日 中島由紀子